本当かな!? 郵便局
何年インドに住んでいても、実際自分が体験してみなくては信じられないことがあります。
手伝い君が郵便局を通じて家族へ送金しました。 で、彼の妻がお金を取りに行くと、まだ着かない、と言われたそうです。 とっくに届いていい筈なのに、と、手伝い君がお金を託した郵便局に訊きに行くと、近頃はコンピューターで処理するから、送金の翌日には着いた筈だ!!との返事。 再度、妻が郵便局に取りに行くと、「実は自分が使ってしまったから、お金はもうしばらく待ってくれ」とのことだったとか??? 郵便局員が!? この話、信じられますか!? 手伝い君の話では、以前にも出稼ぎの人達が送った金を着服してしまった郵便局員がいて、流石にその人はその後、首になったそうです。 ところで、その金を彼らは取り戻すことが出来たのでしょうか。 政府はそれを保証したのでしょうか??? その昔…いつごろの話か正確には分かりませんが、たぶん10年と昔ではない頃だと思いますが… 村民が銀行に貯金し、そのお金を引き出しに行くと、そんなお金は預かっていない、と言われることが多々あったそうです。で、彼らは郵便局も銀行も信用しなかった…。 村民は100ルピー持つと100ルピーの「モノ」に変え、10,000ルピーが入れば、あるいはそれ相当の乳牛を買い、もっと入れば土地を購入し、と、収入を現金として置かず、「モノ」に変えるそうです。 その結果、家族の誰彼が病気になっても、入院費がないことになります……。 ごく最近まで、住み込みで働く多くの手伝い君達は、自分が村に帰る時に、今まで働いた1年、あるいは半年分を一度に受け取り、持参するのが普通でした。 又、急ぎの時には「ダキヤ」と呼ばれる、村と都会を定期的に金や品物を持って往復する職業の人に託していました。 郵便局、銀行が村へ進出し、一方、月給で貰う人も増え、ダキヤの仕事もなくなりつつある、と聞きます。 コンピューターが入っていない村の郵便局も未だあるようですが、デリーの銀行や郵便局の送金窓口は何時も送金者が長い列を作っています。 銀行も郵便局も徐々に信用を得ているようです。 郵便局員、銀行員たちの横暴は、一つには「階級」の壁、もう一つには「文盲」故に、長く許されてきたのでしょうか。 ところで朗報。 手伝い君の奥さんはお金を受け取ったそうですが、それを届けてくれた郵便職員が「届け代」を請求したそうです。流石、天晴れ、と言うしかないなぁ…。
by sapnabb
| 2010-10-07 14:47
| ★インドよりメッセージ
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