ランの村には ランの従兄弟も住んでいる。
彼は10歳くらいで親の決めた人と結婚したそうな。 彼の結婚相手が何歳になった時から一緒に暮らしだしたか、定かではないが… お決まりの出稼ぎ中、 舅姑とお嫁さんとの喧嘩が絶えず…困ったそうな。 子供が生まれた後も 嫁と舅姑との仲が上手くいかず、 お嫁さんは乳飲み子を連れて実家に帰ってしまったそうな。 帰宅しないお嫁さんに怒った彼は 怒りにまかせ、その赤ちゃんを連れ戻したそうな。 が、赤ちゃんは乳を欲しがって泣きやまず… 遂には泣く子に降参。奥さんの元に戻したそうな。 その後何があったのか… 兎に角、また一緒に暮らしだしていたそうな。 ある日、子供を抱いた彼の奥さんが道を急ぐのを見かけた村人が 何か怪訝に感じることがあったのか…彼の家にご注進に及んだそうな。 で、彼の奥さんが再び「家出」? 実家へ戻ろうとしていることが発覚。 なんと彼女は自分の荷物を少しづつ持ち出して人に預けてあったそうな。 その荷の中には結婚に際し、 彼がプレゼントした腕輪?かなんかが含まれていたことから いよいよ、パンチャーヤットの登場。 ベンガルボダイジュ:原産地:インド #
by sapnabb
| 2012-05-01 11:51
| ★インドよりメッセージ
ある日、村長から私に電話が掛ってきた。
村長曰く… ランには大金を貸しているのに、いくら電話してもランが電話を取らないから、 あんたに掛けた…と。 私は… ランが電話を取らないのは 私が勤務中の私用電話を禁止しているから。 あなたが私の立場だったら、仕事中に私用電話ばかりしている人を雇っておきますか? 電話は途中で切れてしまった。 ランは言う… 今度、村長から電話があったら、僕の給料を教えてやって。 僕がその額を言っても信じないんだ。 村長がランにお金を貸したのは ラン名義の土地があるからだろう。 たぶん村の名誉の為とは言え なんの担保もないランの親には貸さなかっただろう。 ランは土地さえ持っていなければ、今、結婚しなくてもよかったのかもしれない??? 村長へのお金の返済期限は8月中旬まで。 この日までに完済しなければ、ランの土地の一部は彼のモノになってしまう。 結局… 建築屋さんへの返却分を私は全く助けない、とし ランの1か月分のサラリーを超える1万円を月々返却し、 8月の期限までに残りの全額返却出来るように 足りない分はすべて私が貸すことになってしまった…。 #
by sapnabb
| 2012-04-29 06:37
| ★インドよりメッセージ
15,16歳のランの結婚を「幼児婚」と呼ぶのか…
村では ごく当たり前のことなのだろう。たぶん… 期限を切られた借金に頭を痛めたランは まず、私に10万円を貸して欲しい、と申し出てきました。 私は… 私の借金への返済はいつまでも待つが、もうこれ以上のお金は貸せない、と。 ランの次の申し出は 朝、絶対遅刻しないから(かつて時間通りに来たことがない) 働くのは夜7時までとさせて。 夜7時から12時までアイスクリーム売りをして稼ぎたいから、お願い!! 私は… 就業時間について、ランだけを特別扱いすることはできない。 そうしたかったら、それができる環境へ行って。 そしてランの次の案は ここで働くのを朝6時から正午までにして、その後は違う家で働いて稼ぎたい。 私は… うちの部屋で寝るのはOK。うちでの朝チャイ、朝食もOK。 だけど 昼、夕食は自分で工面しなさい。お給料に関しては相談しましょう。 まだ次の提案はない…。 #
by sapnabb
| 2012-04-29 05:38
| ★インドよりメッセージ
一昨年まで小学校へ行っていたランちゃんの結婚。
15.16歳の少年を結婚させる社会。 ランは自分の子が生まれたら、 自分がそうされたように、幼子を働かせ、それにタカって生きていくようになるのだろうか。 家族で暮らせない寂しさを我が子にも押し付けるのだろうか。 10歳ほどから都会で働き始め、何年働いても自分の手には1ルピーも残らず 村へ戻ってからの生活の目途も立たない暮らしが繰り返されるのだろうか。 ランは言う。 久しぶりに村に帰ったら、村はすごく変わったよ。貧乏な人がいなくなったよ、と。 本当かな? だったらどうして幼いS君がうちに働きに来たの? 電気に携帯電話。 村の生活が便利になるに比例して、現金の必要性は高くなる。 ランが借金をすべて返却できるかもしれない5年後、 自分の村での「生活手段」が見つけられるような社会になっているのだろうか…。 ヒンデュー教徒は、インドボダイジュ(夫)とインドセンダン(妻)を結婚させる。 #
by sapnabb
| 2012-04-27 22:16
| ★インドよりメッセージ
こうして ランの結婚は ランが村に着いてから僅か20日ほどで決まったのです。
ランが結婚したことを私は彼が戻った後も知りませんでした。 ランがここに戻ると、その日から 朝に夜に 彼の携帯は鳴り始めました。 その執拗に鳴る呼び出し音は、私に「お金の催促」を連想させます。 初めは電話を受けているようでしたが、 そのうち S君に「俺はいないと言ってくれ」と言うのが聞こえるようになりました。 何しろ村長と建築屋の二人からの催促の電話です。 ランは仕事をする間がありません。 私に 電話を取るか、ここでの仕事を取るか、と、怒られました。 …と…S君が教えてくれました。 「ランは結婚し、借金で首が回らなくなっちゃたんだ。 自分の土地を売らなくちゃならないので、夜も眠れないんだよ」 予てから 若年の結婚に絶対反対だ!! と公言していた私に ランは自分の結婚を伝えられなかったのでしょう。 私は 断ち切ることのできない貧乏の連鎖に唖然としました… #
by sapnabb
| 2012-04-27 20:27
| ★インドよりメッセージ
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