<   2010年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧

デリーの水道

デリーに来たら、家々の上を見てみて下さい。
どの建物の屋上にも決まって黒いタンクがみえます。
これは水を貯蔵するためのタンク。
たんに水圧のためにのみ置いているのではありません。

日本と違うことは沢山ありますが、その一つが水道です。

最初、なかなか納得できなかったことですが…
本管に常時、水が流れていません。
朝と夕方の2、3時間だけ、水が流されます。
各家々は その時間に、其々の家のモーターで水を汲みあげて、貯蔵しておきます。
当然のこと、この貯蔵分を使用してしまうと水はなくなります。

水は時によっては1日に1回。
しかも夜中の1、2時頃から流されることもあります。
以前は、この時間に手伝い君が起きて、水の汲み上げモーターのスイッチを押していたものです。
が、最近では、水を感知すると自動的にモーターのスイッチが入るようになってきています。

5月にはしばしば断水になりました。
近くの村の人たちは 一家総出で、近くの公園に水を汲みに来ていました。
バケツを下げ、長い列に苛立つ人たちは時々喧嘩していました。
明日は…、明日から3日間は水が来ない…なんて流言がしばしば飛び交っていました。

うちはタンカーに一杯(3000リッター)の水を買っていました。
1回分で、ランちゃんの給料の半月分以上します。
うちで一番高給取りの手伝い君でも5回は購入できません。

インドに住んでいてよく感じることなのですが…

私は「冷蔵庫」「洗濯機」「テレビ」が三種の神器と呼ばれていた世代に属しています。
これが普及し始める頃にも停電はあったのかな? 
テレビは白黒から始まり、クーラー普及はもう少し後のことになります。
電気製品の普及に比例するように、徐々に供給も拡大していったようです。
私には台風の時以外の停電の記憶がないのです。

今のデリーのこの辺りでは、クーラーは勿論、大型冷蔵庫、電子レンジ…となんでもあります。
インドは白黒テレビの時代を飛び越えて、薄型TV やパソコンの時代に突入した…から需要が供給に追い付かないのが現状です。

水も…同じことが言えるのじゃないかしら。
[PR]
by sapnabb | 2010-10-12 14:32 | ★インドよりメッセージ

ランちゃん事件簿・八百屋さん

若い手伝い君が入りました。
ランちゃんには、2、3歳年上のパーンや煙草を吸う彼がカッコよく見えるようです。 
その服すごく似合うね、なんて言っているのが聞こえます。

さて、この二人でリヤカーの八百屋にお使いに行った時のことです。

ランちゃんはすぐそばで違う買い物をしながら、彼を見ていたそうです。

と、彼は まず100ルピーを八百屋さんに渡しました。
それから買い物をし、彼がおつりを請求すると…
八百屋さんは 「おまえこそ金払え。1ルピーも受け取ってないぞ」 と…。

彼は 「最初に渡しただろう」 と八百屋に殴りかかったそうです。

こんなのもインド映画のヒーロー風で、ランちゃんにはかっこよく見えたのかもしれません…

ランちゃんは殴らないよう止めつつ、彼に加勢して、舌戦を展開したようですが、証拠?水掛け論です。

二人で興奮して帰宅し、私に一緒に行くように言います。
が、私にしてもその場にいたのではないので、話の付けようがありません。

「買い物の際には、先にお金を渡さないように」と二人に言うほかはありません。


ランちゃんは 大人の手伝い君よりいろんな目に会います。

これは政府の八百屋での出来事ですが…

ランちゃんが買い物をして来て…店員さんが、秤に手を置いて重量を増していた…と言います。
レシートには重さが記されていたので、計りなおすと、どれも記されているよりずっと軽量です。

ランちゃんには…家に持って帰って、品物を抜き取ってから、重さが足りなかった、と言う人もいるかもしれないんだから、その場で言わなくちゃ駄目だ…と言いつつ…ランちゃんと一緒にその八百屋に行きました。

しかし今度の場合も相手が認めなければそれまでのことですし、私としたらこの子の後ろには口うるさい婆がいるんだぞ。「今後は気をつけろよ!!」くらいのつもりでした。

店主を外に呼んで、事情を話しました。店主は店内に入り、その時の係を呼びました。
と…その係はお客さんの前で なんと言ったと思います?

ランちゃんが秤のそばにバナナ立てかけたからだ…と…。

この答えをどう思いますか?

ランちゃんを子供と見くびってするのではない、ぼ~~として係に任せていたら、誰に対してもそうするんだ、ととランちゃんは言います。
確かに「生き馬の目も抜く」所も大いにありますが、 私には「貧乏な子供」たぶん「文盲の子供」と見くびってのことのように感じられます。

近くのスーパーマーケットにお使いに行ったランちゃんからSOSの電話がありました。

おつりがないから、お金を細かくしてから来い、とキャッシャーに言われ、お金を崩して戻ると、1、2ルピーのおつりがないから、更に小さくして来い、と言われたと…。

私が行き、マネージャーを呼んで、と言うと、マネージャーが来るまでもなく、すぐ解決。
しかし、もしランちゃんがマネージャーを、と言っても誰も相手にしてくれないでしょう。
が、たぶん、中産階級以上の子供であれば、マネージャーを呼ぶこともできるでしょうし、それ以前に、おつりを用意して来い、なんて言われないのがインド・・・だと感じるのは私の偏見でしょうか。












 
[PR]
by sapnabb | 2010-10-08 19:41 | ★インドよりメッセージ

本当かな!? 郵便局

何年インドに住んでいても、実際自分が体験してみなくては信じられないことがあります。

手伝い君が郵便局を通じて家族へ送金しました。
で、彼の妻がお金を取りに行くと、まだ着かない、と言われたそうです。
とっくに届いていい筈なのに、と、手伝い君がお金を託した郵便局に訊きに行くと、近頃はコンピューターで処理するから、送金の翌日には着いた筈だ!!との返事。
再度、妻が郵便局に取りに行くと、「実は自分が使ってしまったから、お金はもうしばらく待ってくれ」とのことだったとか??? 郵便局員が!? この話、信じられますか!?

手伝い君の話では、以前にも出稼ぎの人達が送った金を着服してしまった郵便局員がいて、流石にその人はその後、首になったそうです。
ところで、その金を彼らは取り戻すことが出来たのでしょうか。
政府はそれを保証したのでしょうか???

その昔…いつごろの話か正確には分かりませんが、たぶん10年と昔ではない頃だと思いますが…
村民が銀行に貯金し、そのお金を引き出しに行くと、そんなお金は預かっていない、と言われることが多々あったそうです。で、彼らは郵便局も銀行も信用しなかった…。

村民は100ルピー持つと100ルピーの「モノ」に変え、10,000ルピーが入れば、あるいはそれ相当の乳牛を買い、もっと入れば土地を購入し、と、収入を現金として置かず、「モノ」に変えるそうです。
その結果、家族の誰彼が病気になっても、入院費がないことになります……。

ごく最近まで、住み込みで働く多くの手伝い君達は、自分が村に帰る時に、今まで働いた1年、あるいは半年分を一度に受け取り、持参するのが普通でした。
又、急ぎの時には「ダキヤ」と呼ばれる、村と都会を定期的に金や品物を持って往復する職業の人に託していました。

郵便局、銀行が村へ進出し、一方、月給で貰う人も増え、ダキヤの仕事もなくなりつつある、と聞きます。

コンピューターが入っていない村の郵便局も未だあるようですが、デリーの銀行や郵便局の送金窓口は何時も送金者が長い列を作っています。

銀行も郵便局も徐々に信用を得ているようです。

郵便局員、銀行員たちの横暴は、一つには「階級」の壁、もう一つには「文盲」故に、長く許されてきたのでしょうか。

ところで朗報。
手伝い君の奥さんはお金を受け取ったそうですが、それを届けてくれた郵便職員が「届け代」を請求したそうです。流石、天晴れ、と言うしかないなぁ…。
[PR]
by sapnabb | 2010-10-07 14:47 | ★インドよりメッセージ