<   2009年 09月 ( 3 )   > この月の画像一覧

ランちゃんの学校ー8

 ランちゃんの学校が始まった、と思ったら、わずか三週間でもう夏休み。
 まだだ~~れも教科書をもらってません。
 デリーの猛暑は実は五、六月です。
 
 うちにはランちゃんを含めて4人が働いています。ランちゃんとその叔父さん、従兄のディネッシュの3人が住み込みで、他に紅一点。朝7時から4時まで通いで働いてくれる主婦のティナがいます。
 
 ディネッシュはランちゃんが学校へ行くのが少し羨ましそう・・・。
 
 デイネッシュが勉強したい動機は純粋です。
 彼の知人が云うには、あるビスケット工場で働くと8千ルピーもの月給がもらえるそうです。が、その為には10年生(中卒くらい)の卒業証明書が必要だそうです。
 ディネッシュは20歳くらい。16歳くらいで結婚し、ビハールの村に奥さんを残して出稼ぎにきています。彼は村の学校で5年生まで終えているそうです。
 実際のところ私には、1日12時間!!も働いて、住居費、食費、生活費が自前のその給料がそれほどいいとは思えませんが、それは本人が考え、選択すること。勉強することが、たとえ今すぐ、仕事(収入)に結びつかなくても、将来絶対彼の人生を豊かにするに違いありません。勉強した方がいいよねぇ…。

 ティナは22歳くらい。恋愛結婚し、夫婦二人でデリーに暮らしています。
 彼女は自分の名前は書けますが、多分それほど読み書きが自由ではないのでは、と思われます。が、さすが主婦。買い物のお釣りなどを間違うことはありません。今までそうして生きてきたのですから、これからも文字が読めないことで生活に支障があるとも思えませんが、母親になった時、子供に物語の一つも読んで上げられたらいいなぁ、とは私のお節介。又、自由に新聞が読めるようになったら、「御上のお慈悲」感覚から抜け出せるのでは、とはこれは私の望。で、「勉強してみない」と思わず声をかけました。

 丁度、滞在して下さっているSさんが大変に親切で、あちこちに問い合わせ、彼等が勉強できる学校がないか、と調べてくださいました。
 こんなに文盲の人が多い国ですから、働きながら学べる夜間小学、中学校があって当然だと思っていたのですが、意外なことになかなか探し当てられません。私では到底たどり着くことはできなかったか、と思いますが、Sさんのお陰で二つの学校(NGO)が見つかりました。
 
 一つは夏休みに入ったランちゃんとティナを受け入れてくれる学校です。
 まずはSさん自身がご親切にも、その学校へ彼らを連れて見に行ってくださいました。
 学校へはバス通学。直線で行ければ近いのですが、手段がなく、一度バスを乗り換えての遠回り。約45分の道のりです。
 学校はスラムの真ん中にあります。建物にはコンピューターを教える教室等々、5部屋くらいもありますでしょうか。。ランちゃん達のための教室はに、ミシンが何台も置いてあります。午前中は洋裁教室なのでしょう。
 ランちゃん達の始業は午後2時からの約1時間が授業です。天井でもの憂く扇風機が回っています。暑い!!
 生徒は男女合わせて5、6人。時に7、8人。年齢はバラバラで、ティナが一番年上。、他も皆、ランちゃんよりは幼そうです。
 先生は一人。それぞれの子にあった課題を出し、それを一人一人チェックしてくれます。
 先生は優しく、ランちゃんもティナもとても気に入ったようで、とても一生懸命勉強します。

 さて、5年生まで終了しているディネッシュは別の学校へ行くことになりました。
 ここへもSさんがディネッシュと一緒に行ってくださいました。
 5年修了と云っても、実際にどのくらいの学力があるのか、テストを受けることから始まりました。その結果を得るまで、半月ほどが過ぎました。それを私がディネッシュと一緒に行きました。で…間違えちゃったのです…。
 ランちゃん達と同じ学校!?とのことでディネッシュは大喜び。昼間の一番暑い時。炎天下、3人でバスに乗って通います。

 張り切って行っていたのですが、1か月でここも夏休み。デリーの夏は本当に暑いのです。で…次の学校を探そうということになりました…で…あれ???が発覚!!
[PR]
by sapnabb | 2009-09-01 21:28 | ★インドよりメッセージ

ランちゃんの学校ー7

 さていよいよランちゃんの学校が始まりました。
 制服を引っ張り出してみると、一度も着たことがないのに、ワイシャツの一枚はもう小さ過ぎて着れません。靴も小さすぎて履けません。制服のズボンは裾上げをしていなかったのが幸いして、間に合いそう。ワイシャツも一サイズ大きいのを買った方はピッタリです。改めて大きくなったんだなぁ…を実感。
 行ってらっしゃい!! の送り言葉だけで、ランちゃんは一人で初めての学校へ行かなければなりません。

 後で、ちょっと学校を覘いてみました。
 小さな子供たちに交じってランちゃん一人「ガリバー」。小さな机でランちゃんは足が入りません。足を机の横に出して座っています。その姿の切なさに思わず涙がこぼれそうになりました…。

 「先生は?」「朝から一度も来ないよ」
 「先生は何しているの」「会議だって」 会議って今は授業中でしょう?!

 その後のランちゃんの話では、先生方は集まってはテレビを見ながらお菓子を食べているそうです???私はその場面を見たことがありませんので、真偽のほどはわかりませんが、さもあらん、と納得します。何度かランちゃんが皆とうまくやっているか、気になって学校へ行きましたが、そのほとんどんの時に、先生は教室にいませんでした。
 本当に信じられない話ですが、インド中で公立校の先生が授業をしないことが問題になっています。まだまだインドにおいては、教育を受けることは権利ではなく、「御上のお慈悲」なのでしょうか。

 授業料は勿論、教科書、制服、給食は全て無料です。ランちゃんは学校給食が大好きです。美味しいって!!


 
 

 
[PR]
by sapnabb | 2009-09-01 19:20 | ★インドよりメッセージ

ランちゃんの学校ー6

 もうすぐ4月。
 ランちゃんの学校の手続きが遅れて、又機会を逃すようになったら大変。何度もランちゃんの叔父さんを学校へ訊きに行かせます。が、毎度、4月になったら来てくれ、と言われた…と戻ってきます。だって4月には学校が始まるんでしょう。 もう3月も半ばを過ぎ。どの子だって学校へ行く準備を始めなくちゃならない頃でしょうに。新入生ならどんなにドキドキワクワクしながら入学の時を持っていることでしょう。「待つ」のがこんなに楽しく、嬉しいことは人生にそう何度もないんじゃないかしら。それなのにまだ何の手続きも始まらないの!?
 ついに業を煮やして学校へ行ってみましたが同じこと。「編入生については校長先生でなくてはわからない」。「じゃその先生はいつ来るの?」 それも分からない!? 4月になったら来てくれの一点張り。ランちゃんも皆と同じ日から新学期を始めたられら…との思いは叶いそうもありません。
 
 4月になりました。
 学校へ手続きに来ている親が何人かいました。ランちゃんもその一人ですが、子供の出生証明書を作るところから始めなくてはならない生徒が多いようです。申請書にどのように記入したらいいのか、分からなくて戸惑っている親が大半のように見受けられます。インド政府は就学率を上げるためにTVコマーシャルの流すなどしているのに、これでは学校に来るのを拒否しているかのように見えます。学校を「絵に描いた餅」にしないためにも、もっと簡単な手続きで済ませることはできないのでしょうか。お役所仕事に腹が立ちます。

 ランちゃんの編入試験の日がやっと分かりました。
 4月13日 月曜日 9時からです。
 昨年の試験では三年生への編入が決まっていたのに、今回の試験の結果では二年生の学力と判断されました。先生はしばらく家庭教師をつけるか塾へ通わせて、又一ヶ月後くらいに編入試験を受けるように、と云います。しかしその試験は本当に行ってくれるのでしょうか。又その時までにランちゃんが学力をつけていられるでしょうか。また学校へ行く時期を逃してしおまうのじゃないか、とそればかりが不安です。それに学校って勉強だけじゃない。殊にランちゃんの場合は、友達と遊んだりする時間が必要です。まず学校へ行ってみようよ、ランちゃん。二年生から始めてみようよ。
 
[PR]
by sapnabb | 2009-09-01 18:19 | ★インドよりメッセージ