ランちゃんの学校ー2

 何時も通りに働いていたランちゃんが昼休みが終わった途端、辞めるから給料をくれ、と言ってきたのには目が点!! ランちゃんは…貧しいインド人は根なし草!?  
 
 実は「給料を上げてくれ!!上げてくれたら、ここで働くから」 と、何度もランちゃんは言い続けていたのです。 確かに彼の給料は安すぎます。私は承知しながらそうしていたのです。何故って…実際に彼にあげようと考えている金額と給料の差額を貯めておいてやろう、としていたからです。多少ともまとまったお金は、より利用価値がある、と私自身が実感しているから。
 
 出稼ぎの人たちのお金を預かり、それぞれの家族まで届ける「私設宅配便屋」さんがいます。確実に届く? 彼がその村の住民であることがその保障です。
 彼は月に一度、お金やサリーなども預かって、大きな町から村へと往復します。
 ランちゃんのお給料も毎月、「全額」が彼らの手で親元へ運ばれます。
 子供に限らず、住み込みで働くの人たちの多くは、歯ブラシ一本から服、食事に至るまで、雇い主が負担します。彼等が使うのは故郷への電話代、たばこ代、たまには映画も見るのでしょうか。ランちゃんにはアイスクリーム1個を買う余裕もありません。
 ランちゃんが私のこの思惑を知った時が辞める時でした。差額のわずかなお金を含めて清算しました。


 突然、ランちゃんの甲高い声が聞こえなくなって寂しくなりました…。実際よく喋る子でした…。

 一週間もしないうちに、ランちゃんから電話がありました。
 「又働きたい」と!?
  もっと外の空気に触れた方がいい、1ヶ月くらい頑張ってらっしゃい、と云うつもりでしたが、うちに来てから太りだしていたランちゃんが、わずか数日でしぼんでいるのを見、言葉を飲み込みました。
 「学校に行くならね!!」
 それはちょうど祭りのシーズン中のことでした。
 どうせ授業はないだろうから、中途半端になるより、祭り気分が抜けてから行く方が、と思ったのが間違いの始まりでした。インドの公立校は一学期終了後の編入受け付けはなし、だったんです。
 
 なんと学校に行くのに、それからランちゃんは半年近くも待たなばければなりませんでした。
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by sapnabb | 2009-05-13 03:08 | ★インドよりメッセージ
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