インドの手伝い君 S君

ランちゃんが村に帰郷し、一人の少年を連れてきた。
少年と呼ぶのにはいかにも幼いS君は自称14歳。
ランちゃんも彼は14歳と口を揃えて言うけど、
8歳?どう見てもどう見ても10歳以下は確か!?

ランちゃんは村にいる間、土運びの作業員として稼いでいたらしい。
その仲間の一人がS君。

なんでも…彼のお姉さんの結婚が来年に決まったから
お姉さんの持参金(ダウリー*)を用意するためにデリーに働きに来た…らしい。
用意しなければならないお金は なんと1,5ラック(約30万円)

こんなちびちゃんが、手伝い君をして とてもとても1年で稼げる金額ではない。

村で土運びをしていくら貰っていたの?
「僕は背が!?小さいから1日150ルピー(約300円)」

幼児労働法と言うのがあるのを知っている?
第一うちではあなたにそんなに出せないよ。
村の両親のもとで土運びをしていた方が安心だし稼ぎになるんじゃない。

「毎日土運びの仕事があるわけじゃないし、雨が降ったら仕事はなくなる。
それに毎日もらったお金は 家に帰ると、石鹸や食べ物にすぐ変わっちゃうんだ。
1ルピーも残らないんだよ」

私には、今、就学年齢にあるはずのこの子を学校へやる気力がない。
学ぶことが単に経済面ばかりではなく、生活全体を豊かにしてくれるのでは…
との私の思いは
自分の価値観の押し付けに過ぎないのでは…と懐疑的になっている。

まだまだ両親のもとで暮らすのが本来であろうこの子を村に帰すのが本当なのだろうが、
それでは「貧しさ」の解決にならないことは確かだろう…。


*ダウリー
元々は 親の財産を息子にばかりはなく、
娘にも…その結婚に際して分与したことから始まった、と聞く。
が、
今はそれが花婿側からの一方的な要求と変わり、
しかもその金額が花嫁側の経済力をはるかに上回る無謀な金額になっている。

インドには「娘三人もつと、家の灰すらなくなる」とのことわざがある。

法律で禁止されているにもかかわらず、
持参金が少ないと苛められ、自殺に追い込まれたり、
次の持参金目当てに、殺されたりする花嫁のニュースを今も時々耳にする。




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by sapnabb | 2012-04-02 03:53 | ★インドよりメッセージ
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