花どろぼう

夾竹桃の花は 私に夏休みとセミの鳴き声を連想させる。
が、日本では 実際何時頃花を咲かせるのだろうか。

連日 日中は30度を超すデリー。
夾竹桃の花が盛りである。
公害に強い木、と聞いた気がする。
道の安全地帯に 埃で葉の色を失いながら、八重の夾竹桃が見事に咲き競っている。

今朝の散歩の時…

ビニール袋に花を摘み入れているおじさんが怒っているのを見た。
話の発端は分からないが、たぶん…
花を根こそぎとらないように、と注意されたのでは、と思う。

「神様に捧げる花を摘んでいるんじゃ!!」

 買えばいいだろう。

「半分は買うんじゃ!! お前と違って俺は高給取りだからなぁ。
 だいたいこれはお前の花か!! 
 お前の花でもないのに、なんでお前に文句を言われなきゃならないんじゃ!!」

 あっちに行け!! もう採るんじゃない!!

そばで見ている人が、
「あちこちの木から少しづつ花を取ればいいじゃないか」と言っていた。

綺麗な花が咲いていると、ふっと手を伸ばしたくなるものだが…。

毎朝、神様にあげる花を摘んでいる人たち、数人に会う。
朝、花屋さんが、神様にあげる花のレイを各家に届けている。
彼らは 花首から花を折り、それを水に挿さずに、神様の像や写真の周りにまき散らす。
神様の写真や像にレイを掛ける。

彼らは自然に落ちた花は決して拾わない。
匂いをかいだ花も神にはささげない。

地域によるが、住宅地の道端に必ず花屋さんがある。
花籠にしたり、好きな花を選んで花束にしたり
結婚式、誕生日、その他の祝いに…と贈り合っている。

花のプレゼントはとても喜ばれるが、
翌日にはそのまま捨ててあるか、枯れたまま飾っている家が多い印象…。
だいたい どの買い物客を見ても、花屋で「新鮮な花」に拘っていない。
花種と色だけで選んでいるように見える。

祝い事の時、彼らは家そのものを花で飾り立てる。
どのように…
花ごとに幾種ものレイを作り、それを吊るす。
あたかもお菓子の家が出現したかのような楽しさ、美しさである。
花の家はそれはそれは見事な芸術作品である。

インド人と日本人では「花」の飾り方が違う。

きっと?ヒンドゥー教徒にとっては 花をとった時から花の「再生」が始まり…
私は…枯れるまでの一時を花と共有する…。
生死観の違いのような気がする???

最近の私は以前にまして花を捨てられない。
自分の老いと花が重なりなかなか花を処分できない…。
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by sapnabb | 2011-04-13 01:43 | ★インドよりメッセージ
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